(MA-649)
A-10's Page
104 FW, 131 FS
30oアベンジャーの砲口がピカピカに磨きあげられているのが、良くお分かりになると思う。メッキを施しているようにも見えるが、一度の連射で真黒になるのはもったいないような気がする。
A-10の部隊としてあまりにも有名な23rd FW、ご存知のように日中戦争時シェンノート将軍に率いられて中国大陸に赴き、義勇軍として日本軍と戦ったフライング・タイガースの流れを汲む飛行隊である。それ故、唯一空軍から公式にシャーク・マウスの書き込みが許されている部隊でもあるのだ。この部隊もA-7Dから機種改編した飛行隊であるが、A-7D時代はルイジアナ州のイングランド空軍基地に本拠地を置いていた。1980年9月にA-10Aの受領を開始し、傘下の3飛行隊全てA-10に換装している。私的には、A-10ほどシャークマウスが似合わない機体もないと思っているが、何年も見続けていると何ともそれらしく見えてくるものである。”EL”のレターをつけ湾岸戦争にも参加し、そこでA-10の戦術機としての有効性が実証されたが為に、未だに引退せず活躍している30年選手になる訳だ。この機体を開発したフェアチャイルド社は、F-105を開発したリパブリック社の流れを汲む会社である。有名所としては、WWUのP-47サンダーボルト F-105サンダーチーフ(別名ウルトラホッグ)等がこの航空会社の代表的生産機であるが、地を這うような任務からイボイノシシ(ウォーホッグ)と呼ばれるようになった。リパブリック社の伝統的”サンダー○○”を付けられたにも拘らず、正式名称サンダーボルトUと呼ぶ人は殆どいない。(2006/1 記)
「MA」のテールレターをつけたA-10は、字の如くマサチューセッツ州の州空軍の機体である。West Fieldのバーンズ飛行場(Barns MAP)をベースにしており、1979年7月F-100を使っていた最後の部隊としてA-10に機種転換した。
(MA-626)
Insignia of 131th FS
1991年11月から23rd TFWは23rd FWに名称変更したが、傘下の3飛行隊は同年12月から75th FSを手始めに次々解散、23rd FWはペーパー航空団となった。しかし、ノースカロライナ州のホープ空軍基地に新たなコンポジット航空団が生まれ、この航空団に「23rd FW」の名称が受け継げられたため、75th FS”Tiger Sharks”が24機のA-10A,OA-10Aを再び受け取って再スタートを切っている。この航空団の所属機には、”Flyng Tigers”の「FT」のテールレターを与えられ、A-10も現在は尾翼に「FT」を付けている。
(MA-696)
(MA-659)
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Wings
Insignia of 23rd FW

幅広で直線的な翼は、大きな揚力を生む。この翼左右に8個のハードポイントを持ち、機関砲の弾丸も含め7000kgの爆弾・ミサイルを携行できる。

2012年8月韓国 オーサンに移動訓練で展開いていたフライング・タイガースのA-10Cが、横田基地航空祭に展示され、久々に伝統のシャーク・ティースを見ることができた。8月18日土曜日の撮影。

機首に付けられたGAU-8 30mmアベンジャー機関砲は、長さ1.6m 重さ1800kgと言うボリュームを持つもので、これを運ぶために作られた機体ともいえる。主翼の交換は、A-10全体で173機に施されたとされ、更に15〜20年の寿命を得たとされる。

ネットでA-10に関する面白いフレーズを見たので(これはかなり有名らしい)ここでもご紹介しよう。A-10パイロットの意気込みが良く表現されている。FA-18のバージョンもあるようだが A-10のが一番面白い。

「お早うクソッタレ共!ところでジョナスン訓練生、貴様は昨夜ケンカ騒ぎを起こしたそうだな?言い訳を聞こうか?」
「ハッ!報告致します!磯臭いF-18乗り共がアヴェンジャーを指して『バルカン砲』と抜かしやがったため
7砲身パンチを叩きこんだ次第であります!!」
「よろしい。貴様の度胸は褒めておこう。いいか、低空で殴りあうには1にも2にもクソ度胸だ。
曳航弾をクラッカー程度に感じなければ一人前とは言えん。今回のジョナスン訓練生の件は不問に処そう。
だがアヴェンジャーを知らないオカ'マの海軍機乗りでも士官は士官だ。訓練生の貴様はそこを忘れないように。
ではA-10訓、詠唱始めッ!!!!」
何のために生まれた!?
――A-10
に乗るためだ!!
何のためにA-10に乗るんだ!?
――
ゴミを吹っ飛ばすためだ!!
A-10
は何故飛ぶんだ!?
――
アヴェンジャーを運ぶためだ!!
お前が敵にすべき事は何だ!?
――
機首と同軸アヴェンジャー!!!
アヴェンジャーは何故30_なんだ!?
――F-16
のオ'カマ野郎が20_だからだ!!
アヴェンジャーとは何だ!?
――
撃つまで撃たれ、撃った後は撃たれない!!
A-10
とは何だ!?
――
アパッチより強く!F-16より強く!F-111より強く!どれよりも安い!!
A-10
乗りが食うものは!?
――
ステーキとウィスキー!!
ロブスターとワインを食うのは誰だ!?
――
前線早'F-16!!ミサイル終わればおケツをまくるッ!!
お前の親父は誰だ!?
――
ベトコン殺しのスカイレイダー!!音速機とは気合いが違うッ!!

我等空軍攻撃機!機銃上等!ミサイル上等!被弾が怖くて空が飛べるか!!(×3回)

ルイジアナ州イングランド空軍基地の第23戦術航空団(23rd TFW)のA-10A、1980年9月より 従来のA-7Dから機種転換したもの 同航空団は、74th TFS,75th TFS、76h TFSの3飛行隊を擁し 1981年末までに ほぼ改編を終了している。1990年8月から76th TFS、9月からは、74th TFSが湾岸戦争に参加している。湾岸戦争に参加した2飛行隊は48機のA-10を投入 主にサウジアラビアのタブーク基地をベースに出撃を繰り返した。湾岸戦争には、この部隊の他 マートルビーチの354th TFWや、ルイジアナ州空軍の926h TFG等から計116機が参加していたが、開戦初日(1991,1,17)から1月末迄は被撃墜はなく、2月に入って2機撃墜されたが乗員はMH-60により救助されている。